Share this post凍えた頬に emwp.substack.comCopy linkTwitterFacebookEmail凍えた頬に Eiki MoriJan 95Share this post凍えた頬に emwp.substack.comCopy linkTwitterFacebookEmail後部座席の子が驚いたように宙を見上げつられて仰ぐからっぽの空に、点滅する雪かさついた指先のこわばった首筋の明日に閉じたままのまぶたの誰にも気づかれない、小さな蒸発慌てて手袋を外しても間に合わなくて代わりに送る、寝癖とくもったメガネのあけましておめでとう真っ青な空を背負う君の凍えた頬にほんのひと時でも、あたたかさが降り注ぎますように呆れるほどに晴れ渡った街の突風袖口におどおど隠れる部屋着に笑ったら見慣れた大通りに真っさらな雪原のまぶしさ